2016年1月よりマイナンバー制度が始まり、マイナンバーカード交付の手続きも始まっています。マイナンバーカードに含まれる公的個人認証は多くの民間企業にとって利便性が向上し、ビジネスチャンスの創出につながると言われるものです。日本郵便が開始を予定している電子私書箱サービスもその一つになります。日本郵便の電子私書箱サービス、通称ワンストップサービスは引越しなどの際に必要な住所変更などの連絡を行政や企業に一括で通知できるサービスです。顧客が引っ越した際、速やかに住所を知りたい企業に勤めている方はサービス開始に備えて予習しておきましょう。
日本郵便が電子私書箱サービス開始予定!マイナポータルにも組み込まれる?
via www.soumu.go.jp
日本郵便は2016年度中に公的個人認証サービスと連携した電子私書箱サービスを開始する。2017年1月に稼働するマイナポータルに組み込まれて、全国で利用できるようになる可能性がある。官民の証明書類の申請・交付のほか、引っ越し・死亡時などのワンストップサービスでの用途も見込んでいる。
マイナポータルに組み込まれれば全国的なサービスになるのもそう遠い未来ではありませんね。
電子私書箱とは?
電子私書箱とは、医療機関や保険者などが個別に管理しているカルテや社会保険などの社会保障情報を、希望する国民がパソコンからインターネットを介して自らの情報を入手や閲覧、活用できる仕組みのことです。
現状、国民がこれらの情報公開を求めるには煩雑な手続きが必要ですが、マイナンバーによる電子私書箱が実現されれば在宅のインターネットから手軽に引き出すことができるようになります。
ワンストップサービスとは?
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ワンストップサービスとは、一度の手続きで、必要とする関連作業をすべて完了させられるように設計されたサービス。特に、様々な行政手続きをいっぺんに行える「ワンストップ行政サービス」のことを指す場合が多い。民間で使われる場合には、一ヶ所で必要な物がすべて買える「ワンストップショップ」や、複数の支払い請求を一括して処理する「ワンストップビリング」などのように、総合性・包括性を強調することにより、顧客の囲い込みをはかるためのマーケティングメッセージとして利用される。
ワンストップ行政サービスとは、一度の手続きで、必要とする関連作業をすべて完了させられるように設計された行政サービス。行政改革の一環として、行政手続きの電子化や広域連携によって、手続き回数を減少させ、コスト削減と利便性の向上を図る構想のこと。例えば、住民票の移動に際して、転出の届出と転入の届出とを同時に行えるようにする、などといったものである。また、窓口だけでなくパソコンや情報端末からの手続きを可能にすることも目指している。
色々なところにしなければいけない連絡を一つの場所で済ませられるのは便利ですね。
ワンストップサービスは多くの民間企業に需要がある!
各種証明書類を一括伝送する私書箱は自治体だけではなく、多くの民間企業からニーズが高く、日本郵便が事業主体になれば、超高齢化社会に向けて郵便局の新たなビジネス創出も期待できる。
顧客に連絡を届けたいがいつの間にか顧客の住所が変更していたという経験をした企業はたくさんあるかと思います。ワンストップサービスが実現すればこのような行き違いによって生じるコストを削減できるでしょう。
すでに日本郵便ではワンストップサービスの実証事業が行われている!
ICT街づくり推進会議共通ID利活用WG(座長:須藤修 東京大学大学院情報学環長・学際情 報学府長)において、住所変更を始めとした変更手続きの「ワンストップサービス」及び 「電子私書箱」に関する実証事業が行われており、日本郵便も検討に参加している。
利用者に関する公的個人認証の証明書の失効情報を契機として、利用者に対して、住所等の変更手続を促す。
電子私書箱が、通知及び関係書類の送受信手段となるとともに、申請手続きのインターフェイスとなる。
実証実験では、上記利用イメージの模擬システムを用いて実証を行い、接続機関及びモニターユーザの意見を取得する。
住所変更通知を電子私書箱で行う時代はもうすぐそこ!顧客が引っ越した時の住所を速やかに知りたい企業の方はサービスに対応する準備をしておきましょう。