そもそもマイナンバーってなんで始まるのでしょうか。報道されているデメリットを無視して進めるほどのメリットってあるのでしょうか。
マイナンバーって何で始まるの?
今までは、役所とか年金事務所とか税務署とか、いろんな場所で手続きする時に、役所ごとに、住民票とか年金番号とか違う番号で管理していた。
手続きするこっち側も面倒くさいし、役所も管理が大変だったのでそれを簡単にするため導入が決まった。
これまでは、各公的機関(市役所・税務署・年金事務所など)は、それぞれで独自の方法で個人情報を管理していました。マイナンバーを導入することで、こういった公的機関同士で個人情報をやりとりしやすくなります。
公的機関同士は、「マイナンバー○○○番さんの情報をください」といったように、個人情報を照会することが可能になるため、
手続きか簡単になる、時間が短縮される、データの照会ミスがなくなる・・・というようなメリットが発生します。
国民の識別・管理を効率的にすることが簡単に出来る。
マイナンバーによる手続きの簡素化児童手当の現況届…今までは所得証明書や健康保険証のコピーが必要でしたが、マイナンバーの提示だけで手続きができます。
厚生年金の請求…戸籍謄本や世帯全員の住民票が必要でしたが、マイナンバーだけで手続きができます。
【以下は将来的な簡素化(検討段階のものあり)】
電気・ガス・水道とも連携し、マイナンバーだけで住所変更などの手続きが完了します。
金融機関にも利用が広がり、預金口座にマイナンバーが付与されれば、相続手続き時に故人の資産がすぐに把握できます
保険料の納付や納税も、クレジットカードなどで電子決済できるようになります。
株式の配当や売却益の納税手続きを簡単にできるようになります。
マイナンバーカードを健康保険証としても使えるようになります(カルテなど医療情報も検討中)
パスポートの取得や自動車登録の簡素化
マイナンバー導入の最大の目的は、国民を区別しやすくすることです。国民ひとりひとりに固有の番号を振り分けることで、スポーツ選手の背番号やゼッケンのように、個人を識別しやすくなります。そして数字でデジタルに識別できるということは、管理がしやすくなるという意味でもあります。さまざまな個人情報をマイナンバーと紐づけることで、一括して管理できるようになることが期待されています。
マイナンバーだと年金記載漏れの心配がなくなる?!
社会保障やサービスを充実させることマイナンバーの導入は、実は何十年も昔から検討されていました。ただ、プライバシー保護の観点からこれまでは導入が見送られてきていました。
今回ついに導入へと踏み切ったのは、2007年に発覚した年金記録問題がきっかけです。これまでは個人情報の管理を組織ごとにバラバラに行っていたため、年金記録にミスや漏れが起きてしまっていたのです。マイナンバーの導入によってこうしたミスを予防することも目的のひとつです。
生活保護の不正受給防止になる。
マイナンバーは、生活保護費の不正受給を防ぐ効果もあります。生活保護費の不正受給の手口は、収入があるにもかかわらずそれを隠して無収入と偽り不正に受給するものや、住居を転々とする最中に各自治体で生活保護を申請して不正受給を繰り返す、身分証明書を偽造して別人になりすまして重複受給するものなどありました。
なぜこのようなことが行われていたかというと、自治体間で保護費の受給実態情報が共有されていないという制度上の穴があったからです。
マイナンバーがあれば、勤務先にマイナンバーの提出が義務で付けられていますので、無収入と偽ることはできません。また、いくつもの自治体で何度も受給することも出来ません。
なりすましによる不正受給を防ぐため、マイナンバーのみによる受給は出来ないよう検討されています。
いま、生活保護の不正受給が大問題になっています。所得や他の行政サービスの受給状況を把握することによって、納税額や収入状況まで丸見えになります。
本当に働きたくても働けないような困っている人にお金を回すというのが表向きの趣旨ですけれどね。
違法行為が減っていくというメリットは、確かにあると思います。
でもね、何も悪いことをしていない人には、何もメリットがないような・・・。
管理が楽ということはコストカットにつながる。
従来に比べて手間が省けるということは、それだけコストや人員を削減できるということでもあります。すると、そのぶんのリソースを別の部分に回すことができますので、公的機関のサービスが今までよりも充実したものになる可能性があるでしょう。
番号があろうとなかろうとしっかりとした管理をしていれば
漏れなんてないと思いますが・・・