【確定申告】マイナンバー導入でe-Taxはどう変わる?

マイナンバー制度開始に伴い、今後確定申告の電子申告にはマイナンバーカードが必要になります。今までとどう変わるのか説明します。

e-Taxで確定申告が楽になる

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2004年に導入されたe-Taxも今では10年の実績を持つ、盤石な申告・納税方法となりました。このe-Taxを飛躍的に簡単にすることが期待できるのが、2016年導入予定のマイナンバー制度だと言えます。これまでは個別で管理していたせいで、面倒だった各種書類集めなども、すべて一つの番号で、しかもパソコンの前で可能になるのであれば、もはや紙媒体で申告をする理由がなくなってしまいます。現在ですらe-Tax利用者は全体の過半数を超えました。将来的には全ての申告を電子上で取引する日が来るかもしれませんね。

e-Taxで確定申告するには

確定申告ですが、所得税や法人税の申告書データを電子的な手段で送信する『e-Tax(国税電子申告・納税システム)』という仕組みが2004年から導入されました。「イータックス」と読みます。従来紙で提出していた方法に比べ、場所や時間の制約が少なく利便性の高い方法として普及してきています。

e-Tax は、提出者本人であることを「電子証明書」などの電磁的情報によって証明し、これらを提出データに付与して提出します。電子証明書情報は、たとえば「住民基本台帳カード」や「私企業の発行した電子証明書」などのように、ICカードやデジタルデータの形式に個人を特定するための情報を埋め込んだ形式で提供されます。したがって、電子申告を行うためには本人を証明するための電子証明書情報を持つことが最初のハードルになります。

マイナンバーカード(個人番号カード)で確定申告

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マイナンバーカードには電子証明書が標準搭載されています。
ですので、e-Tax(国税電子申告・納税システム)等の電子申請を行うことができます。
2015年の10月より、住民一人一人に対して市町村より「通知カード」というものが発送されます。これは紙製のカード。
ICチップ付きのマイナンバーカードを取得するには、この「通知カード」を持って市区町村の窓口へ行き、マイナンバーカードの発行申請をする事になります。
その後、晴れてマイナンバーカードを取得という流れ。

なお、紙製の「通知カード」にもマイナンバーや住所・氏名・生年月日などの個人を識別する情報が記載されています。その後のICチップ付きマイナンバーカードの取得は強制ではありません。

しかし、この紙製のカードだけでマイナンバーを利用した何らかの手続きを行う場合には、一緒に運転免許証などの身分証明書が必要になるという事だそうです。
逆にICチップ付きマイナンバーカードを使用する場合はそのカードのみでOK。
他の身分証明書などは不要になります、という仕組み。

そしてマイナンバーカードのICチップの中には、公的個人の電子証明書が格納されます。つまり住基カードの役目はほぼ終わりとなる予定です。

【注意】今後住基カードは使えなくなります

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e-tax するには電子証明書が必要でした。今までなら住基カードの IC チップに内蔵されていたものを利用していたのですが、それが今度からマイナンバーの個人番号カードの中に入ったものを利用することになるようです。個人番号カードは郵送で届く通知カードとは別物で、申請用紙を郵送し後日役所に取りにいくという手続きが必要のようです。住基カードは即日発行 OK でしたが、個人番号カードはできあがるのに時間がかかるようで、余裕を持って申請するように注意書きがありました。個人番号カードを受け取る際に住基カードは返納するようです。

ちなみに、住基カードの交付手続きは今年の 12 月 28 日までで、電子証明書の発行は 12 月 22 日まで可能だそうです。

わが家ではイータックスで確定申告していますから、住基カードを使っています。住基カードの有効期限は10年ですが、中身の電子証明書の有効期限は3年なので、3年おきに市役所へ行って手続きが必要です。

市の広報によると住基カードは原則として有効期限まで使用できるそうです。ですが、住基カードの有効期限内でも12月22日以降は電子証明書は格納できなくなるそうです。つまり3年ごとの更新ができないということです。

個人番号カード(マイナンバーカード)が間に合わないかもしれない

個人番号(マイナンバー)カードには、電子証明書が標準で搭載されていますので、これを使ってe-taxに利用することができます。

ただ注意しなければならない点があります。
それはe-taxで確定申告をするまでに個人番号(マイナンバー)カードが間に合うかです。

確定申告の申告締め切りは例年3月15日です。
個人番号(マイナンバー)カードが受け取れるようになるのは、平成28年1月以降です。
ただすぐに受け取れるわけではありません。

今年からe-taxを利用したい人はどうする?

確定申告を早めに終わらせたい方やすでに住基カードを持っている人は、2016年の確定申告は住基カードの電子証明書を使ってイータックスするのが確実だと思います。

もし、これからイータックスに切り替えたいと思ったいる方は判断に迷いますよね。

2015年12月中旬までなら住基カードは作れて電子証明書も格納できます。でも、すでに終わると分かっているカードを作るのは微妙。発行するのに1000円ほどかかりますし。

個人番号カードを作るのなら無料ですものね。でも確定申告期間に間に合わない可能性もあるというスリリングな状態に(苦笑)。

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