漏えいしないように保管することが義務づけられているマイナンバー。Excelなどのデータで保管する場合、最低限パスワードは必須!セルを非表示にして再表示させない方法もご紹介。
まずは従業員のマイナンバーの収集!
via www.pakutaso.com
マイナンバーを記載した「通知カード」が住民票のある住所に簡易書留で郵送されます。この「通知カード」は住民票の世帯主宛に世帯全員分が送られます。マイナンバーの通知が郵送されたら、確実に受け取るように、従業員に事前にアナウンスしておきましょう。
マイナンバーについては、企業内で事務取扱担当者を決め、担当者以外が取り扱わない措置をすることが必要です。社内で、マイナンバーの事務取扱担当者を決め、全従業員に通知しましょう。
マイナンバーの利用目的を明示して、従業員にマイナンバーの確認書類を持参させましょう。
業員が持参した書類をもとに、マイナンバーの事務取扱担当者が、従業員のマイナンバーを確認し、記録します。
上記の流れでマイナンバーを集めた後、問題となるのは保管方法です。
マイナンバーは担当者以外に扱わせない!
via www.photo-ac.com
マイナンバーに関しておさえておかなければならないポイントの3つ目は、「マイナンバーは担当者以外に扱わせず、漏洩しないように保管する。」という点です。マイナンバーについては、個人情報保護の見地から、法律で、漏えいしないように保管することが義務付けられています。
マイナンバーをデータとして保管するときは、ウィルス対策ソフトを導入し、担当者以外がアクセスできないようにアクセスパスワードを設定しましょう。
エクセル等で管理するマイナンバーに必ずパスワードを設定しておくなど、最低限のセキュリティ管理をしたり、不必要に多くの担当者にマイナンバーを触らせないなど、自社の現状にあわせて、運用できるレベルから対処方針を検討してください。
では、最低限のセキュリティとして、エクセルにパスワードをかける方法を紹介します。
もうひとつ、非表示セルを保護する方法もご紹介。
もうひとつ、非表示セルを保護する方法もご紹介。
■Excelファイルにパスワードを設定する
ファイルを開く際の「読み取りパスワード」と、ファイルを編集する際の「書き込みパスワード」を設定できます。
パスワードによって、重要なファイルの内容を見られないようにしたり、勝手に変更できないようにすることができます。
まず、パスワードをかけたいファイルを開きます。次にパスワードの設定ですが、そのためには保存操作をします。
via 121ware.com
「名前を付けて保存」が表示されます。
画面下部の「ツール」をクリックして、表示される一覧の「全般オプション」をクリックします。
via 121ware.com
via 121ware.com
読み取りパスワード : ファイルを開く際のパスワードを設定します。
書き込みパスワード : ファイルを編集する際のパスワードを設定します。
読み取りパスワードと書き込みパスワードは個別に設定することもできます。
「書き込みパスワード」を入力すると、ファイルを開くことはできるが、パスワードなしでは保存できません。
「読み取り専用を推奨する」にチェックを入れると、ファイルを開く際に読み取り専用で開くか確認メッセージが表示されます。
「はい」をクリックすると、パスワード入力に関係なくファイルは読み取り専用で開くので、上書き保存はできなくなります。「いいえ」をクリックした場合は、上書き保存できます。
設定したパスワードを忘れてしまうと、ファイルの読み取りや書き込みができなくなります。
パスワードは忘れないように管理してください。
ぱっと見てもわからないように、マイナンバーが記載されたセルを非表示にしておくのもいいですね。
■セルを非表示にして再表示にパスワード
via www.photo-ac.com
エクセルでは、特定の行や列を非表示にして、セルを隠すことができる。それには、隠したい行や列を選択し、右クリックメニューで「表示しない」を選べばよい。
単に非表示にしただけでは、両側の行や列を選択して右クリックメニューで「再表示」を選べば、元通りに表示されてしまう。
普段表を使用する際にある特定の行/列を非表示にし、ここを「保護」して再表示できないようにして、他の部分は自由に編集できるようにしておきたいです。
マイナンバーが記入されている部分だけを非表示にして、再表示させるにはパスワードが必要になるようにします。
全てのセルを選択して[セルの書式設定]→[保護]→[ロック]のチェックを外す。
保護したい列だけ選んで[ロック]にチェックを入れる。
これであとは[ツール]の[保護]で設定すればロックした列だけが保護/解除されます。
シートの保護をする前に、マイナンバーが入力してある行や列を非表示にしてください。
保護は2007以降はリボンの「校閲」タブの中です。
保護は2007以降はリボンの「校閲」タブの中です。
非表示にしているので今はあまり関係ありませんが、「ロックされたセル範囲の選択」のチェックを外すと、ロックしてあるセルを選択することもできなくなります。
再表示にしたい場合には、シートの保護を解除してください。その際にパスワードを求められるので、パスワードを忘れないように!
再表示にしたい場合には、シートの保護を解除してください。その際にパスワードを求められるので、パスワードを忘れないように!