マイナンバー対策に必要な知識はどこで勉強するべき?

マイナンバー導入に際して、利用規定や運用法について担当者はきちんと勉強しておく必要があります。そこで、マイナンバーを管理する立場の人にオススメの検定などを通して必要な勉強範囲をご紹介します。

実際に試験を受けるかはともかく、セミナーや研修に参加することもできないほど時間がない方はこういった試験の対策本を購入して読み込むだけでずいぶん違います。担当になる方はもちろん、誤った運用をしないように管理職の人も必要な勉強です。

マイナンバーについての理解

 この「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」、いわゆる「マイナンバー法」は平成25年5月24日成立しましたが、本年10月より12桁のマイナンバーが国民に通知され、いよいよ28年1月よりマイナンバーカードの交付と利用が始まることとなりました。
しかしながら、マイナンバーの利用を半年先に控えた現在、その制度の内容について十分に理解されているとは言い難いのが実情です。一部の国民は個人番号の使われ方に対する漠然とした懸念や、情報漏洩に対する不安を持っています。
また、事業者においても、申請書、申告書、被保険者資格取得届や源泉徴収票、支払調書などの各種法定調書に個人番号を記載して行政機関等に提出することになりますが、いまだその対応を十分理解しておりません。
マイナンバーについて、いまだ満足な知識を持っている人は少ないのが現状だと思います。
当日、参加者の皆さんにアンケートにご協力いただきましたので、その結果をご紹介します。

まず、「マイナンバー制度への対応(準備)状況」について伺いました。

●準備を進めている・・・61%

●まだ準備をすすめていない・・・37%

●準備をする予定がない・・・2%

1/3がまだ準備を進めていないようですが、その多くは情報不足・知識不足により「何をしていいかわからない」というのが理由でした。

知識不足

知識不足

知らなければ振る舞えず、知り方がわからなければ探すほかありません。
十分な理解ができていなければ、十分な準備が可能なはずがありません。こうした制度の転換期におけるビジネスチャンスを十分に活用して、後々遅れを取らないようにしなければなりません。

マイナンバー検定で対策

この検定試験の目的は、マイナンバーやマイナンバーの管理について正しい知識を身に付けたり、身に付いていることを証明する為にあります。企業側もマイナンバーについて一定の知識がある人材を採用・昇格・配置する必要が今後は出てきますので、マイナンバーが業務に関連してくる方は、試験を受けることをオススメします。

もちろん、個人で勉強して知識を身に付けるだけでもいいのですが、それだとどの程度の知識があるのかが客観的に分かりません。マイナンバー検定は、1級~3級まであり級ごとに難易度が異なっていて、業務での必要レベルも分けられています。3級で取り扱う内容よりも深い部分まで出題されるのは2級と1級になります。

マイナンバー検定の意義
この検定の受験で、今後は必ず必要とされる「マイナンバー制度」の知識が身に付き、その「活用とリスク」を知ることができます。
この制度は、国民の福祉や税、災害時の管理に必要であり、適切に利用すれば大変有効で便利なものです。
しかしながら反面、不適切に利用されるような事件に巻き込まれたり、プライバシーを侵害されるような場面が起きる可能性がないとは言えません。
この制度を学ぶことで、自らのプライバシーについて、様々なリスクから防衛することができるようになると思われます。すなわち、マイナンバー制度の下で、自らのナンバーがどのように利用されるかを監視していくことができるようになります。
マイナンバー検定

マイナンバー検定

幅広く、必要な知識量に合わせて受験級を選べる。

職務ごとに取得を目指す資格級が異なる

職務ごとに必要な級

総務や人事関係の責任者クラスの人の場合は1級や2級レベルの知識は必要になってくるでしょう。個人的に勉強したい場合は、3級が基本的な内容を知ることが
できるのでおすすめです。

3級に関しては業務などには直接関わらない一般社会人レベルと想定されていて、その内容もマイナンバー制度の個人的な使用や種類までの範囲となっています。もちろん検定ということで一般常識レベルは当然として法的な制度の概要なども求められますので、しっかりとした勉強は必要になって来ます。

次にあげるのは実務検定2級ですが、こちらは企業や公官庁の管理者や指導者のレベルとなっています。あくまで管理や指導の立場であり実務者ではないものの、自分の企業はもちろんのこと取引先などのマイナンバーの管理や理解はこれから益々必要になってくるので、マイナンバー制度の基礎から法律・内容・企業向けの扱いなどが多く問題として出てくる難易度になってきます。

さて最後に挙げるのは実務検定1級ですが、こちらは企業や公官庁の実務者向けのレベルとなっており難易度もとても正確なものを求められます。番号法や法令などはもちろんのこと、関連分野である個人情報保護やマイナンバー制度を用いたIT分野などから幅広い知識を求められます。またこちらのマイナンバー実務検定1級は個人情報保護士を取得する際にも知識的な面で大きく利用できる点もあって、個人情報保護士の取得と合わせてとっておきたいレベルでもあります。”

実に専門的な知識が必要になる検定試験。実際に資格取得に至らずとも、勉強の価値は十分にありそうです。

マイナンバー保護オフィサーで対策

マイナンバー法(番号法)遵守に必要とされる知識・判断力および日常業務に必要とされる顧客(個人・法人)のマイナンバー取扱いルールに関する理解度を問うことで、「マイナンバー保護オフィサー」として求められる法令等の知識の習得度、実務における対応力を検証します。
厳格な取扱い、管理が求められるマイナンバー制度に関し、法令等が要請する業務の現場で必要とされる必須の知識を中心とした出題構成となっています。
特に詳しく知っておきたい法令と実務知識を知るためには、体系立てて学ぶのが一番です。
勉強

勉強

「うっかり知らずに」が許されないのが社会人。勉強続きで大変ですが。
もちろんマイナンバー保護オフィサー試験に合格するためだけなら、簡単な試験なので、問題集を2周、3周するだけで合格できると思われます。

しかし、企業などの実務担当者の方などで、民間企業や金融機関におけるマイナンバー制度の運用において実務上危なそうなところを手っ取り早く知りたい、しかし専門書を読んでいる時間はおしいという方は、このきんざいの通信講座は有用かもしれません。

既に受験された方の声。

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