NTT東日本とALSOKが協業することが発表されました。両社の強みが活かされたサービスが展開されるので企業担当者の方はチェックしておきましょう。
NTT東日本とALSOKが協業!
東日本電信電話(NTT東日本)と綜合警備保障(ALSOK)は3月31日、中小企業のマイナンバー制度向けのセキュリティ対策に関する協業について合意した。
2016年1月よりマイナンバー制度の本格運用が始まり、民間事業者は税や社会保障の手続きでマイナンバー制度への対応が必要となっており、対策を怠りマイナンバー情報を紛失・漏えいなどの場合には厳格な罰則が規定されているため、マイナンバーの安全な管理が課題となっている。このような背景を踏まえ、NTT東日本とALSOKは互いのセキュリティサービスを各々の顧客に対し、紹介していく取り組みを開始する。
デジタル・アナログ両面からのセキュリティが重要!
a 特定個人情報等を取り扱う区域の管理
特定個人情報等の情報漏えい等を防止するために、特定個人情報ファ イルを取り扱う情報システムを管理する区域(以下「管理区域」とい う。)及び特定個人情報等を取り扱う事務を実施する区域(以下「取扱 区域」という。)を明確にし、物理的な安全管理措置を講ずる。
≪手法の例示≫
* 管理区域に関する物理的安全管理措置としては、入退室管理及び管理区域へ 持ち込む機器等の制限等が考えられる。
* 入退室管理方法としては、ICカード、ナンバーキー等による入退室管理シ ステムの設置等が考えられる。
* 取扱区域に関する物理的安全管理措置としては、壁又は間仕切り等の設置及 び座席配置の工夫等が考えられる。
a アクセス制御
情報システムを使用して個人番号関係事務又は個人番号利用事務を行 う場合、事務取扱担当者及び当該事務で取り扱う特定個人情報ファイル の範囲を限定するために、適切なアクセス制御を行う。
≪手法の例示≫
* アクセス制御を行う方法としては、次に掲げるものが挙げられる。
・ 個人番号と紐付けてアクセスできる情報の範囲をアクセス制御により限定
する。
・ 特定個人情報ファイルを取り扱う情報システムを、アクセス制御により限
定する。
・ ユーザーIDに付与するアクセス権により、特定個人情報ファイルを取り
扱う情報システムを使用できる者を事務取扱担当者に限定する。
よくマイナンバーのセキュリティはシステムさえ導入すればいいと勘違いしている人がいますが、特定個人情報を取り扱う区域そのものの管理やシステムへのアクセス制御などマイナンバーのセキュリティにはデジタル・アナログ両方からのアプローチが必要になってきます。
お互いのサービスをトータルで提供することに!
NTT東日本のクラウド上でマイナンバー情報を安全に保存可能なオンラインストレージサービスである「フレッツ・あずけ~る PROプラン」をはじめとしたネットワークサービスと、ALSOKが提供する不審者の侵入を防ぐ「ALSOK監視カメラシステム」や「出入管理システム」などの警備システムを合わせて普及促進することにより、中小企業がマイナンバーを安全に管理できるセキュリティをトータルで提供することが可能になる。販売協業における役割として両社の顧客に対し、マイナンバー制度対応サービスの各種プロモーションのほか、NTT東日本はマイナンバー制度対応のネットワークサービス、ALSOKはマイナンバー制度対応の警備システムをそれぞれ提供していく。
オンラインクラウドサービスを提供するNTT東日本と監視カメラなど物理的な防犯を手がけるALSOKのサービスを組み合わせれば、マイナンバーをデジタル・アナログ両面からガードすることができますね。
フレッツ・あずけ~るPROプランとは?
クラウド上のセキュリティバックアップ領域(セキュリティフォルダ)については、IDとパスワードに加え、フレッツ光の「回線認証機能」による強固な認証を実施します。万が一、IDやパスワードが流出しても、ご契約のフレッツ光回線以外からのアクセスはできません。
会社のお客さま情報や営業データ等大切な情報も安心してお預けいただけます。また、PROプラン専用ツールや、PROプラン対応NASから自動でバックアップできるから、安心かつ便利にお使いいただけます。
※ご利用には専用PCツールのインストールおよび設定が必要です。
クラウド上のオンラインストレージ領域については、インターネット接続回線からアクセス可能な 環境であればどこからでも利用できますが、IDとパスワードに加え、「端末認証キー」による認証を実施します。
万が一、IDやパスワードが流出しても、事前に端末認証キーを登録していない端末からはアクセスできません。
マイナンバーの技術的安全管理措置に含まれるアクセス制御の要件を満たしています。他にもログの記録などマイナンバーのデジタル的セキュリティに必要な要素を備えているようです。
取扱区域の管理を可能にするALSOKのセキュリティ!
via glory-s.net
ガードシステム
夜間の侵入者を画像で確認、音声で威嚇して犯行を抑止します。直ぐに警備員が駆けつけて被害の拡大防止を図ります。
監視カメラシステム
監視カメラを設置して入室者の映像を記録します。事故等が発生した際の証拠映像として利用できます。
出入管理システム
扉に電気錠を設置して生体認証等で特定の人のみ入室可能な状態にします。入室者の履歴管理が可能になります。
今後も中小企業向けの新サービスを検討!
今後、中小企業のマイナンバー制度対応促進に向け双方のセキュリティ対策に向けたノウハウを共有した上で協業を強化するとともに、中小企業向けの新たなサービスの検討を進めていく。