マイナンバーの漏えいに十分な注意が必要なのは個人だけではありません。企業はより高度なセキュリティを求められているのです。
マイナンバーの意味、適切な保管方法とは
マイナンバーとは
マイナンバー制度は日本が2016年度から導入する個別の制度名で、一般的には「国民総背番号制」と呼ばれます。すべての国民に個別の管理番号をつけ、それに基づいて社会保障や個人情報の管理など、行政の処理をすべて行うというものです。
紙などにマイナンバーを記録し、保管する場合であれば施錠された金庫や書庫、特定の人しか解錠できないような保管庫などに保管する必要があります。
また、収集したマイナンバーはいつまでも保管しておいていいわけではなく、必要がなくなった時点で廃棄する必要があるため、マイナンバーを利用する事務処理の種類ごとにファイルを作成して保管するようにしておけば、廃棄処分もスムーズに行うことが可能になりますし、クラウド上に保管しておけば、保管庫代などよりも安く、また安全に取り扱うことができます。このように、マイナンバーは業務によって保管方法を工夫することが必要とされます。
マイナンバーは保管だけでなく、その破棄まで必要に応じて適切に行われる必要があります。
企業が従業員の分を集める際には番号を書いてもらう、保管する、破棄するまでの手順をきちんと決めておきましょう。
企業が従業員の分を集める際には番号を書いてもらう、保管する、破棄するまでの手順をきちんと決めておきましょう。
保管に金庫を使うにあたって
金庫をマイナンバーの保管に使うという手があります。
その際、どのような点を注意して選べばよいのでしょうか。
その際、どのような点を注意して選べばよいのでしょうか。
2.加熱後は炉内で自然冷却する。金庫には2種類あり、大きく2つのタイプに分けられます。
火災対策として使われる「耐火金庫」、盗難や 犯罪の防止を目的とした「防盗金庫」の2種類です。
高額な現金等を収納する場合は防盗性能のあるものをおすすめしますが、防盗金庫は耐火金庫に比べ高額です。一般家庭などでは、主に耐火金庫が使用されています。予算的に防盗金庫が購入できない場合は、耐火金庫でも重量の重いタイプや強化型を選んだり、複数の金庫に分けて収納し盗難に備える方が多い様です。それぞれの性能をよく理解していただき、用途に合わせてお選び下さい。
マイナンバーを保管する、ということを考えれば「防盗金庫」の方が必要ですね。
もちろん、他の書類を保存する場合は防火機能も必要になります。
もちろん、他の書類を保存する場合は防火機能も必要になります。
入れる物の大きさ、量も事前に確認しておきましょう。用紙サイズが目安となります。B5・・・182×257mm
A4・・・210×297mm
B4・・・257×364mm
A3・・・297×420mmファイリングしている場合、用紙サイズよりもファイルが大きい場合があります。実際に入れる物のサイズを測っておきましょう。
金庫の内寸は、スペックの「W●●mm×D●●mm×H●●mm」をご覧下さい。Wは幅、Dは奥行き、Hは高さをミリメートル単位で、また、容量は、リットル(L)単位で表示しています。
長期に使用することを考え、余裕のあるサイズの金庫を選びましょう。
保管する書類、あるいはデジタルメディアの形式を事前に決めて選びましょう。
用意した金庫が使えない、となると経費の無駄になるだけでなく保管もできません。
用意した金庫が使えない、となると経費の無駄になるだけでなく保管もできません。
マイナンバーの破棄は確実に
社員の退職などで、マイナンバーの破棄が必要になるケースも考えられます。
それらの事務を処理する必要がなくなった場合で、所管法令において定められている保存期間を経過した場合には、個人番号をできるだけ速やかに廃棄又は削除しなければならない。なお、その個人番号部分を復元できない程度にマスキング又は削除した上で保管を継続することは可能である。
他の内容が記載されている書類であっても「確実に見れない」状態にすれば良いので、
環境や状況に応じた破棄方法を検討してみてください。
環境や状況に応じた破棄方法を検討してみてください。
個人も企業も、すぐに必要とした場面で利用できるよう準備が必要です。