「マイナンバーは税金の無駄」?本当のところはどうなの?

マイナンバー制度が施行されてからまだ日が浅いこともあるため、日常生活の中でメリットを感じている人は少ないように思います。そのため「税金の無駄」と怒っている人もいますが、本当のところはどうなのでしょうか?ここではマイナンバー制度の未来についてもお話します。

マイナンバー制度は本当に「税金の無駄」?

政府は2015年度のマイナンバー制度開発予算として1183億円を計上しており、2014年度の分も合わせると、この2年間で2000億円以上もの大金がマイナンバー導入のために使われることになる。

それだけではない! マイナンバーの運用が開始された後もずっと、維持管理費として年間約300億円が必要というのだ!

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「高い税金を払っているのに、マイナンバーなんて無駄なものを作って!」
「マイナンバーなんて作ったって、面倒くさくなるだけで、ちっとも良いことなんて無いじゃないか!」
と怒っている人はまだまだ少なくありません。
実際、マイナンバーのシステムを開発するのに、相当な額の税金が投入されているのですから怒るのも無理はないでしょう。
また、怒っている人の多くは、マイナンバー制度の恩恵に与れていません。毎日の生活の中でマイナンバーが求められることも滅多にありませんし、マイナンバーを利用して何か得をしたということも無いのではないでしょうか。
確かに、そういう人から見ればマイナンバーは税金の無駄でしかないかもしれません。
しかし、マイナンバーは今でこそまだ制度が始まったばかりで、日常生活の中で恩恵に与ることが少ないですが、将来的にはマイナンバーを利用することで様々なことができるようになると考えられています。
公平な税負担はその最たるものです。
マイナンバーは将来的に銀行口座や車・不動産などの資産と紐づけられると考えられています。すると、銀行口座の預金残高や不明瞭なお金の流れなども一目瞭然になるので、すべての人が適正な税金を納められるようになるのです。

・税金逃れをする人もいる

今はまだわからないのを良いことに、税金逃れをする人がいます。
一部の人が税金を支払わないしわ寄せは、それ以外の国民全員に掛かってきますから、税金逃れや脱税は「被害者が最も多い犯罪」とも言われているのです。
すべての人がきちんと適正な納税を行えば、多くの人の負担が今より軽くなることが見込まれます。
また、マイナンバーカードを使用すれば、コンビニで住民票や印鑑証明などの交付が受けられるのも、マイナンバー制度のメリットです。
マイナンバーを利用することで、社会保障や税に関する手続きをより簡単にそして効率的に行うことができるようになります。実際、マイナンバー制度が始まってから、添付書類が削減されたりしている手続きもあります。
マイナンバー制度は、今はまだ日常生活でメリットを感じる場面は少なく、ややこしい・面倒くさいといった印象が拭えませんが、将来的には非常に便利なものになると考えられているのです。

制度の恩恵を受けるなら「マイナンバーカード」を申請しよう

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マイナンバーは、「マイナンバー通知カード」という緑の紙に記載されて皆さんの手元に届きます。
しかし、「通知カード」のままでは、マイナンバー制度の恩恵を受けることはできないのです。
通知カードは、紙のカードです。マイナンバー制度の恩恵を受けるのであれば、通知カードの下にある「申請用紙」を使って、「マイナンバーカード」を申請しなければなりません。
「マイナンバーカード」を申請すれば、住民票や印鑑証明の交付をコンビニで受けることができるだけでなく、身分証明書として使用することもできます。
マイナンバーカードの申請そのものは無料で行えるので、通知カードが届いたら早めに申請しておきましょう。
マイナンバーは、マイナンバーカードを実際に使ってみて初めてその便利さがわかるものです。
「税金の無駄!」と決めつけず、まずはマイナンバーカードを利用してみましょう。

マイナンバーは税金の無駄ではない

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今はまだ使用する機会が少ないため、マイナンバーのメリットは限定的です。しかし、将来的に一人でも多くの人が、より充実した行政サービスや社会保障を受けるためには、マイナンバーは欠かせないものではないでしょうか。
「税金の無駄」「必要がない」などと言わず、長い目で制度の拡充や充実を見ていきましょう。

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