金沢工大が「マイナンバーとIoT」をテーマにハッカソンを実施 -マイナンバー社会のビジネスチャンスを探っています!

マイナンバーが社会にもたらす影響に、若者たちも注目しています。金沢工大の「KITハッカソンvol.3」を中心に、マイナンバー関連の新たなビジネスチャンスに焦点を当てます。

金沢工業大学はイノベーション力育成重視の大学です。

1965年設立の私立大学。略称はKIT(ケイアイティー)。建学綱領として「技術革新」と「産学協同」を掲げており、創造的応用能力や将来の技術革新に柔軟に対応する人材の育成を目指している理系複合大学。MITやスタンフォード大学などが加盟している工学教育の世界的組織「CDIO」に日本の大学で初めて加盟した大学であり、革新的なものを生み出す「イノベーション力」を学生に習得させ、つねに時代が求めるテーマを積極的に追求しています。学生が企業など学外のさまざまなイノベーターと交流しながら地域社会の課題に取り組む制度『アントレプレナーズラボ』があり、学生イノベーターの創出と成長を目指して、日々ワークショップや連携プロジェクトが行われています。
昔から学生とイノベーターとの交流からは、新しいモノが生まれやすいと言われています。

金沢工業大学が、常に未来に目を向けているという姿勢がよくわかります。

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KITハッカソンとは?

2015年9月18~20日の3日間、金沢工業大学で、「KITハッカソンvol.3」が開催された。ハッカソンとは、ソフトウェア開発者を中心とした参加メンバーが、特定のテーマに沿って、チームを組んでのアイディア出しからプログラミングまでを短期集中で行い、その成果を競うイベントだ。イノベーションを生み出す手法の一つとして、数年前から日本国内でも広がりを見せつつある。

金沢工業大学(以下KIT)が主催するKITハッカソンは、産学連携プロジェクトや共同研究などへの発展を視野に入れ、毎回、企業の協力を得ながら開催されている。3回目となる今回のテーマは「近未来マイナンバーとIoTによって社会はこう変わる!」。「マイナンバー導入による近未来の楽しい姿」を創造し、それを実現するためのシステムを実装することが目標だ。

「マイナンバー導入による近未来の楽しい姿」

この「楽しい姿」という言葉に明るい未来が感じられます。

若者の新鮮な発想が、マイナンバーに対する大人たちの不安を払拭してくれるかもしれません。

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IoTとは?

IoTとは、コンピュータなどの情報・通信機器だけでなく、世の中に存在する様々な物体(モノ)に通信機能を持たせ、インターネットに接続したり相互に通信することにより、自動認識や自動制御、遠隔計測などを行うこと。

自動車の位置情報をリアルタイムに集約して渋滞情報を配信するシステムや、人間の検針員に代わって電力メーターが電力会社と通信して電力使用量を申告するスマートメーター、大型の機械などにセンサーと通信機能を内蔵して稼働状況や故障箇所、交換が必要な部品などを製造元がリアルタイムに把握できるシステムなどが考案されている。

モノに通信機能を持たせ、そのモノから情報を得てビジネスにつなげるという発想がすごいです。

来年の電力自由化の際にも、このシステムは使われそうですね。

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内閣府も参加!新しいシステム開発も取り組まれる!

参加者は、内閣府 番号制度担当室の中島伸彦参事官補佐と、野村総合研究所制度戦略研究室の梅屋真一郎室長の講演を聴講した後、合同でマイナンバー導入による近未来の楽しい姿についてアイデアを出し合う。

その後、学生チーム、教員チーム、社会人チーム、混成チームに分かれ、実現のためのシステム開発に取り組み、最終日の審査会で発表する。

コンテストには協力企業として6社が参画。電子認証サービスを展開するGMOグローバルサインがメインの情報提供企業として、講演や技術講習会を行う。また、参加者は協力企業からのプロダクトやサービス、サポート、技術情報の提供を受けながらシステム開発に取り組む。

初日は、内閣府および野村総合研究所による、マイナンバー制度についての基調講演で始まった。講演では制度そのものの説明に加えて、マイナンバーカードに埋め込まれたICチップの構成も紹介された。チップには予め書き込まれている住基ネットアプリ、公的個人認証アプリなどの他、独自アプリを書き込める空き領域があり、総務大臣が認める民間事業者であれば、その領域を利用することができる。今回のKITハッカソンでは、ここにどんなアプリを書き込み、どう活用するかが最大のポイントとなる。
KITハッカソンの実行委員会代表をつとめる同学の中沢実教授(工学博士/工学部 情報工学系 情報工学科担当)は、期待をまじえながら語った。

「基調講演を通して、マイナンバーカードと様々な情報を紐づけることで新たなインフラが生まれ、多くのビジネス展開につながるということが、参加者に伝わったはずです。何か新しいアイディアが生まれてくると思いますよ」

講演後、参加者は協力企業から、ハッカソンでの開発に利用できるリソースやサポートを受けられる技術の説明を聞き、それらとマイナンバーカードを組み合わせて、どんなことができるのか、どんなことをしたいのか、アイディアを練っていった。最終的にアイディアは9つに絞り込まれ、それぞれの開発にあたるチームが編成された。

決め手は、マイナンバーカードに埋め込まれたICチップの空き容量をいかに有効に活用するかですね。
アイディア次第で大きなビジネスチャンスをものにできるかもしれません。
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最優秀賞に選ばれた企画とは?

最優秀賞に選ばれた企画の名前は「貸し自転車革命『PEDARU』」

貸し自転車を借りる際に、観光客が自分のマイナンバーを自転車のデバイスにかざすと、観光客のプロフィールや、その日自転車でどこを訪ねたか、どんなルートを辿ったか、加速度データなどの情報が得られるシステムでなのです。

これは観光業界のマーケティングに大いに役立ちそうですね。

プレゼンが終わってからも、金沢市代表の審査員からは「一台どのくらいのコストでできるのか?」と、具体的な質問が出るほどだったそうなので、この企画が実現する日も遠くはないと思われます。

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最後に、政府サイトでマイナンバーに関する最新情報をチェックしておきましょう!

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経済産業省HPにおいて本説明会資料を掲載いたしました。掲載ページはこちらです。
東京会場でのセミナーの様子を収録した動画を、後日、経済産業省HPにて公開する予定です。

現在、本サイトでは前期日程のお申込みを受け付けています。
12月頃に後期日程の公開及び募集を行ないますので、すでに定員に達したためお申込みを締め切らせていただいた都道府県につきましては、後期日程でのお申込みをお願いいたします。
2015年10月23日富山会場11月11日(水)開催においては定員に達したため受付を終了いたしました。
2015年10月20日石川会場11月12日(木)開催においては定員に達したため受付を終了いたしました。
茨城会場11月17日(火)開催においては定員に達したため受付を終了いたしました。

上記のように、次々とセミナーは開催されていきます!

出席希望の方は、定員に達する前に早めに予約を入れることをお勧めします。