金庫の歴史を知ってマイナンバーを守ろう

マイナンバーを守るために金庫を使用される企業もあると思いますが、そもそも金庫はいつから、どのようにして、どんな目的で作られたのでしょうか?そんな金庫の歴史を簡単に紹介したいと思います。

マイナンバーにおける保護措置

 (38596)
【制度面における保護措置】
1.本人確認措置
2.番号法の規定以外での、特定個人情報の収集・保管の禁止
3.番号法の規定以外での、特定個人情報ファイルの作成の禁止
4.第三者委員会(特定個人情報保護委員会)による監視・監督
5.特定個人情報流出に対する罰則の強化
6.マイナポータルによる情報提供等記録の確認

【システム面における保護措置】
1.個人情報の分散管理
2.個人番号を直接用いずに、符号を用いた情報連係
3.アクセス制御による閲覧者の制限・管理
4.通信の暗号化

マイナンバーは外部からも監視されるほどの個人情報です。またシステムで管理する場合でもマイナンバーが他人に漏らすことのないように暗号化するなど細かく分けられ、徹底した保護措置が取られています。そのため流出した場合罰則を受けるなど罪に問われる場合があります。システムだけではなく、管理する人事部などの部署も、情報連携を担当者どうしで確認しあうことも重要となるでしょう。

知っておくべき金庫の歴史

「大切なものを、専用の場所に保管する」という行動は、はるか昔から行われてきました。海外では古代ローマから「金庫」のようなものが使用されているそうです。現在では「ダイヤル式」や「テンキー式」などが主流ですが、はるか昔にはまだそのような鍵システムは存在していません。南京錠で箱の開け口が留められるようになっているものなどが主流で、それより以前の時代には、「人間」が鍵の役割を担っていました。「金庫番」を置いて、箱の中身を守らせる、という方法ですね。
さかのぼればローマ時代という大昔から大切な中身を保管するという行為があり、保管方法も人間が立つなど今では考えられませんが、昔も厳重に保管していたことが分かります。
ダイヤル式の金庫が登場したのは、18?19世紀のことと言われています。日本でも江戸時代の後半頃より、ダイヤル式の業務金庫を導入するお店があったようです。非常に高価なものであったようですが、大切な売上を預けておく「銀行」も存在しない時代に、重宝されたようです。凝った作りの金庫では、ダイヤルを回した時の音を、わざと違う音にすることで、不正開錠を防ごうとする仕組みのものもありました。ちなみに昔のダイヤル式金庫は、現在のような「数字」ではなく、「いろはにほへと」といった仮名や、「子丑寅卯…」の十二支で合わせる方式が採用されていました。今ではほとんど見かけない旧式の業務金庫と言えるでしょう。
ダイヤル式の金庫は、長く業務金庫として使われてきました。しかし、ここ最近、新たなタイプの業務金庫が登場し、主流となりつつあります。それが「テンキー式金庫」です。ダイヤル式の金庫のデメリットとして「暗証番号の変更」が難しいという点がありました。専門の知識が必要なので、「いつでも手軽に」というわけにはいきません。しかし、近年の業務金庫には「変化していく環境にも対応しやすい機能」が必要です。「社内で担当者が変わったから」「防犯のために定期的な番号変更」など、暗証番号を変更したい場面が多く、ダイヤル式では、それに対応しにくいのです。テンキー式の金庫の場合、多くの製品で、簡単に暗証番号の変更をすることが可能となっています。電池切れを心配する必要はありますが、より使いやすい業務金庫になっていると言えるでしょう。

さらに、テンキー式よりも新しいタイプの業務金庫も登場しています。指紋認証式の金庫などがそれにあたります。暗証番号を忘れることもなく、本人が確実に開錠できる金庫なので、防犯性が高いうえに使い勝手も良いとされています。

業務用金庫には古い歴史があり、その時代の要求に応じた進化を続けてきました。これからも、より一層防御力が高く、使いやすい製品が登場し続けるのではないでしょうか。

現在のダイヤル式の金庫は100年以上も前から採用されていました。テンキー式の金庫もダイヤル式の弱点をカバーするような形で発明されたんですね。近年では業務金庫でも指紋認証などハイテクな機能を持った金庫が登場し、よりセキュリティ面が強化されています。
日本での金庫の起源は江戸時代からだと言われています。このころから貨幣が統一され、貨幣で商売することが活発になったからと言われています。しかし江戸時代の金庫は今のように頑丈なものではなく、持ち運びしやすいように車輪があり、「車箪笥」と呼ばれていました。またそのころから現在の業務金庫の基礎となる防盗金庫や耐火金庫が誕生していました。江戸時代から金庫にもさまざまな工夫が凝らされていました。

あなたにオススメのコンテンツ



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする