【企業のto do】マイナンバーを集める、金庫に保管する、破棄する

行政に提出する書類にマイナンバーが必要になります。その保管から破棄まで、企業のやるべきことを予め理解しておきましょう。

従業員のマイナンバーを企業が集めなければならない理由

平成28年1月以降、税や社会保障の手続のため、各種申請書等の提出時期までに、パートやアルバイトの方を含め、従業員の個人番号について順次提供を受け、源泉徴収票や健康保険・厚生年金・雇用保険などの書類に個人番号を記載することになります。
また、提供を受けた個人番号を含む特定個人情報については、番号法に基づき適切に管理することが必要となります。
各種税金や社会保障の手続きでマイナンバーが必要になります。
そのため、従業員個人のマイナンバーを企業は収集しなければいけません。
マイナンバーの安全管理措置
事業者は、マイナンバー及び特定個人情報の漏えい、滅失又は毀損の防止その他の適切な管理のために、必要かつ適切な安全管理措置を講じなければなりません。また、従業者に対する必要かつ適切な監督を行わなければなりません。
個人情報としては極めて漏えいリスクの高いものです。
予め保管環境の強化や社員教育を徹底して、漏えいしたりしないように注意が必要です。
漏えいは会社にとって致命的なダメージになり兼ねないため、徹底的な準備と運用が重要と言えるでしょう。

マイナンバーを金庫で物理的に保護

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CDやDVDなど、特に熱に弱い物を入れておくものとして、はっきりと「デジタルメディア耐火性」があると保証している金庫なら、火事の炎の中で1時間、2時間と放置されても、庫内はそのようなデジタルメディアを溶かさない50度から70度以下に保たれます。
業務用に限らず、一般家庭などでも、デジタルカメラの画像やデジタルビデオカメラの画像をDVDなどの媒体に保存するのも当たり前となりましたので、個人でもメディア耐火性のある金庫を求める人が増えています。

一方、業務金庫の中には、日常使っている書類やカルテを万が一の時に守れるように作られた物もあります。
これは、伝統的な金庫の形ではなく、事務所に置かれ普段から使われるキャビネット(書類保管庫)の形となっていますので、厳密には金庫とは言えないかも知れません。
しかし、毎回鍵を掛ける必要が無く、常日頃から書類を出し入れしていて、万が一炎に包まれた時でも1時間、2時間と紙の書類を守ってくれるのは心強い味方と言えるでしょう。

マイナンバーを保存する方法として、USBメモリやHDDにデータを保存、さらにそれを金庫にしまう方法が挙げられます。
従業員数に応じて書類の量は変わりますが、多くの従業員を抱える企業であれば書面での保管は非常に困難です。
コンパクトにまとめることが出来るUSBなどのデジタルメディアは優秀と言えるでしょう。

必要がなくなったらすぐに破棄を

特定個人情報の廃棄
法律で限定的に明記された場合を除き、特定個人情報を収集又は保管することはできないため、社会保障及び税に関する手続書類の作成事務を処理する必要がなくなった場合で、所管法令において定められている保存期間を経過した場合には、マイナンバーをできるだけ速やかに廃棄又は削除しなければなりません。
具体的には、従業員が退職してその番号を提出する必要がなくなったときです。
すぐに破棄するようにして、個人情報の保護に努めるようにしてください。
そのシステムを作っておくと、担当者が変わっても十分に対応できるでしょう。

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