マイナンバーは氏名や住所などの個人情報が多く含まれており、情報漏洩が生じた場合、なりすまし被害にあうまどが考えられます。すでに採用されている先進国でも同様の被害が生じており、管理体制は油断禁物です。
マイナンバーによる犯罪被害
マイナンバーが漏えいすると、そのケースによって主に以下の被害が発生する可能性があります。① マイナンバーが個人情報の不正な名寄せに利用され、個人情報の不正売買が行われてしまう。(結果的に電話、DM、電子メールなどによる不正な本人アクセスが行われる。)
② 他人のマイナンバーを使用したなりすましにより、不正な行政手続きが行われてしまう。
③ 将来、マイナンバーを本人確認に利用する民間事業者とのやり取りが、不正に行われてしまう。(民間利用の詳細は未定)
④ 2017年以降、マイナンバーカード内の認証情報などを用いて、マイナポータルに不正ログインされ、より多くの個人情報が盗難されてしまう。(マイナポータルの詳細は未定)
日本ではまだ実際の被害が出ていませんが、知能犯はマイナンバーに目をつけていて、入念に準備して犯行に及んでいると言われています。ケースとして不審電話などがかかってきたなどの報告がされており、行政からマイナンバーを教えてほしいなどの情報を要求する電話はかかってこないので注意しましょう。
マイナンバー先進国の米国や韓国では、日本と異なり保護規制が厳しくなく、なりすましによる被害が発生しています。
社会保障番号の不正利用により年金および医療給付金などの不正受給
失業給付金の二重受給
他人の社会保障番号による銀行口座の開設といった被害が発生しています。
また、韓国では、民間でのマイナンバー収集の弊害として、大規模な住民登録番号の漏えい、クレジットカードの不正使用が発生しています。(新規のID番号の導入を検討中)
日本より先に導入している海外の先進国でも、上に記述した想定被害が現実に起こっています。マイナンバーが漏洩するというのは私たちの生活に深刻な被害をもたらし、国にも影響を与える問題なのです。またハッキングやサイバー攻撃を犯した犯人はなかなか捕まえることが難しく、実際に捕まっていない事例の方が多いです。
金庫でマイナンバーをどう管理するか
今では業務上パソコンを使用するのは当たり前となりました。
そして、作成したデータや保存しておきたいデータは、CDやDVDといったメディアに焼いておいたり、今や大容量でも格安になったUSBメモリーに入れておいたりすることが一般的となりました。
最近では、お金や有価証券、重要な書面などを入れるだけではなく、より広い用途で使われ、それに応じて実にバラエティーに富んだ金庫が流通しています。
特に業務用金庫では、業種や用途に応じてたくさんの種類の金庫が存在します。
データをCDやUSBに保存することによって、マイナンバーをモノとして保管することができます。現在の業務用金庫ではそんなニーズに合わせた金庫も登場しており、将来的にはマイナンバー専用の金庫が登場するかもしれません。
企業によっては、従業員全員のマイナンバーを紙に書き写し、鍵のついた机の引き出しや金庫にしまう方法をとる予定のところも多い。事実、ホームセンターでは金庫の売れ行きが好調だという。
金庫での管理はパソコン上で行うよりも簡単で、費用もかかりません。ホームセンターでは金庫の取り扱いが豊富な店もあり、実際に見て確かめることもできます。
店に在庫がなくても、カタログが店内にあって取り寄せが可能な場合もあります。売り場付近にそれらしいパンフレット等がないか確認し、必要とあれば店の人に確認してみましょう。金庫も時代によってどんどん進化していますから、少し型の古いものなどなら安い価格で買える可能性も高いです。
ホームセンターから取り寄せてもらう場合は、寸法や重さを確かめましょう。また金庫を家や会社に運ぶときのことも考えなければなりません。部屋に置けても玄関から入られないなどのトラブルを防ぐことができます。