マイナンバーを予言した?!星新一の「番号をどうぞ」

マイナンバーを予言したようなSF小説があります。それがショートショートの神様・星新一の「番号をどうぞ」です。一体どんな話なのでしょうか。

星新一の「番号をどうぞ」

SFを中心とした短編を多く執筆し「ショートショートの神様」と言われる星新一。

星新一が書いた話の中にはマイナンバー制度と似たお話があります。

それが「番号をどうぞ」です。

NHKニュースでの「マイナンバー」に関する報道を見て「番号をどうぞ」を思い出したため借りてきた一冊。
さすが星先生。 この「番号をどうぞ」は、今後の日本における「マイナンバー」制度の行く末なのではないのかと思わせる。

◆星新一とは

ショート・ショートという分野を開拓した。1001編を超す作品を生み出したSF作家の第一人者。

どんなお話し?

 (31995)

大まかなストーリーとしては・・・・・・、

なんでも番号があれば便利な時代。

クレジットカード、住民番号、電話番号、免許証の番号、

でもその番号の載っているものをすべて失くし、

さらには自分に関係する番号の1つも思いだせない。

身分を証明しようにも、番号がわからないことには証明できず、

家に帰ろうにもお金はない、

電話かけようにも番号がわからない、

車をヒッチハイクしようにも、身分証明書の番号が分からないから乗せてくれない、

さらには警察に保護を求めても、番号がわからないからといって助けてもらえない。

そしてその男のとった行動は・・・・・・。

 (32019)

『番号がないと人間でないというのか』

こんなふうに物語は続いていきます。

「番号をどうぞ」はマイナンバーの未来の姿?

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ショート・ショートの名手、星新一の「番号をどうぞ」。クレジットカード、保険証、納税カードなどの番号が本人の氏名より優先する“未来社会”を描く。パソコン画面が尋ねるパスワードを忘れ、困惑するいまの暮らしが重なる。が、40年以上も前に書かれたと聞けば、作家の想像力にあらためて驚かされる
便利になるというが、果たしてそうか。ネット上は“なりすまし”が横行している。「私は私だ!」と叫んでも「番号ガ違イマス」と一蹴される社会は気味が悪い
これを書いた人は、1997年に亡くなっていて、

しかもこの話自体は多分1983年よりも前に書かれているはず。

そこを考えると、さらにすごいなぁって思っちゃいます。

番号がないと生活が出来ない社会になるのか

 (32025)

Q7-1 民間利用の話も出ていますが、どうなりますか?

A7-1 民間利用については、法律施行後3年をめどに、その段階での法律の施行状況等をみながら、検討を加えたうえで、必要があると認めた場合には、国民の皆様の理解を得ながら、所要の措置を講じることにしています。
 なお、番号法は段階的に施行されますが、ここでいう「法律施行」の時期は、マイナンバー(個人番号)をお知らせする2015年10月5日になります。(2015年9月回答)

現在は行政でのみしか使用されないマイナンバーですが、数年後には民間で利用できるように検討されています。
また医療分野や金融関係への紐付けはそれよりも先に実現する可能性が大変高いのです。

このままマイナンバーがあちこちに紐付けされると「番号をどうぞ」のような世界が本当にやってくるかもしれません。

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